筒井・東桜・山吹支部合同研修会(株式会社小出物産 会議室)
テーマ 50歳過ぎたら考えておくべきこと
講 師 司法書士 出田真太郎氏
去る、9月14日、筒井・東桜・山吹3支部の合同研修を開催しました。誰もが、興味を持たれるテーマであったせいか、30名以上の方に参加していただきました。内容の一部を抜粋してレポートとさせていただきます。
相続でもめることが非常に多く、また、亡くなってから初めて知るような財産などもあったりするので、できることなら、親の全財産は知っておいたほうが良い。なかなか、言、いにくいことなので、日頃から少しずつ話をしておくべき。 親の立場であれば、できれば遺言書を書いておいたほうが親切。とにかく、元気な内にやっておくことが大切。但し、遺言書がすべてではなく、法律に基づいた、遺留分の権利は残るし、話し合いが成立すれば、遺言書どおり、遺産分割しなくても良い。
介護に関しては、地域包括支援センターというのが、各市町村にあるので、何かあればそこへ相談するのが一番良い。
成年後見制度というものもあり、覚えておくと良い。後見人は任意で選べ、弁護士に頼むケースが一般的である。もし、判断能力が衰えたお年寄りなどが、悪徳商法にかかっても、取り返すことが可能な制度である。
メールなどで、架空請求が来た場合は、絶対払わないようにするべきである。特に子供には、しっかりと言っておくべきである。もし、不安なら国民生活センターに相談すればよい。
成年後見制度(せいねんこうけんせいど、成年後見ともいう[1])とは判断能力(事理弁識能力)の不十分な者を保護するため一定の場合に本人の行為能力を制限すると共に本人のために法律行為をおこない、または本人による法律行為を助ける者を選任する制度である。ドイツの世話法、イギリスの持続的代理権授与法を参考にして2000年4月、旧来の禁治産・準禁治産制度にかわって設けられた。裁判所の審判による「法定後見」と、本人が判断能力が十分なうちに候補者と契約をしておく「任意後見」とがある。〈ウィキペディア(Wikipedia)より〉
いきなり、先生から親の財産はどれだけあるか知っていますか?と、聞かれて、知りませんと応えてしまいましたが、ちゃんと知っておかないといけないと思いました。問題となった、多くの事例などお話いただきました。誰もが、いつか遭遇することなのですが、何もしていないケース、また、相続や介護に関して、いかに知らないことが多いか、大変よく分かるご講演でした。聞いただけではいけないので、できることから実行していこうと思います。出田先生、ありがとうございました。 【文;山吹支部 小出守彦】