歴史講演会『べらぼう』の見どころを探る!

2025.3.25

場所:中産連ビル

講師:タケ海舟こと小川剛史氏

 

今回の歴史講演会は、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の見どころについてお話を致しました。
歴代の大河ドラマには、江戸時代を舞台にしたものは多いのですが、主に支配者側である徳川将軍を主人公に、或いは幕末期を勝者と敗者それぞれの視点より描いた内容でした。
従来とは異なり今回は、江戸中期から後期(18世紀後半)にかけて、文化と政治という異なるフィールドで活躍!異彩・異能の傑物と呼ばれた、蔦屋重三郎(蔦重)と田沼意次の二人を取り上げ、彼らの成功と挫折、そして復権の生涯についてお話しました。

 

両者に共通する点とは何か?といえば、何もない所から、知恵と才覚、そして努力により時代の寵児になった!即ち成り上がり者であったことがあげられます。
彼らが躍動した江戸中期の終りは、それまで徳川体制を支えていた政治・経済・社会の仕組みが徐々に時代にそぐわなくなり、様々な所で矛盾を呈した時代でもありました。
特に元禄時代に代表される、高度経済成長による空前の消費ブームにより、経済の根幹は従来からの年貢(米)から貨幣へと移り、年貢に依存するだけでは体制の維持は覚束なくなっていました。
こうした状況の中、田沼意次はそれまでの米本位の重農主義から、商業資本の効率的な導入による重商主義への転換を図ることにより、税収入の増加と幕府財政の改善を断行、一連の画期的な政策は、かなりの成果を収めました。
同じく文化・芸術面においても、それまでは流行の先端であった上方(京都・大坂)に代わり、江戸を発信源に町人が担い手となる新しい文化が産声をあげたのですが、その牽引者となったのが、蔦重こと蔦屋重三郎でした。
当時の歓楽街であり、尚且つ流行の発信地でもあった𠮷原で生まれ育った蔦重は、時代の先を読んだ斬新な発想と企画・構想、そして人たらしともいえる魅力的なキャラクターで、戯作者や浮世絵師、連歌師との多彩なる人脈を形成、彼らとのコラボにより数多くの黄表紙・狂歌(絵)本・浮世絵などのヒット作を連発、一躍江戸のメディア王と呼ばれるまでに躍進を遂げました。

 

順風満帆に見えた両者ですが、意次は反対派との権力抗争に敗れて失脚、蔦重も意次に代って政権を担当した松平定信の寛政の改革による出版統制令に抵触、財産の半分を没収される憂き目を味わいます。
しかしながら、転んでもただでは起きない蔦重は、新しいビジネスモデルを構築することにより、敢然と逆境に立ち向かって行くのですが…
毎回のことながら、ここで時間切れとなってしまいました。

 

現状に満足せず、常に挑戦する気概を持って仕事に取り組んだ蔦重と意次の姿を通して現在を生きる我々が学ぶべきことは沢山あると思われ、今回の講演が皆様方の日々の仕事や生活において、何らかの気付きを得るきっかけとなれば、幸いであります。
(タケ海舟)

 

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